2.研究室訪問について
今回は研究室訪問について振り返っていきます.
東工大電気電子系はB3の5月に説明会に参加し,研究室訪問もさせていただきました.
そこで興味のある研究室の学生や指導教員の方とお話しする機会を頂き,第一志望の研究室が決まりました.
そのため,それ以降は研究室訪問や教授への連絡等は行いませんでした.
それでもA日程の受験資格を獲得することができたので,研究室訪問が必須ということではなさそうです.
東大電気系工学はスケジュールの都合からB3の5月に説明会に参加することができませんでした.
B4の5月頃に電気系院試の形態が今年度から大幅に変更されることが発表されたのでそのタイミングで研究室訪問を行いました.
電気系の研究室では第一志望群の研究室が2つありました.
そのため,どちらを第一志望にするか決めるために,それら2つの研究室に研究室訪問のお願いをしました.
研究室訪問の際に自分の無能さを晒さないように,事前準備にはかなり力を入れました.
各研究室について以下の3点について疑問点や想定される質問などを準備していました.
①研究内容について
まず,各研究室のHPで紹介されている研究内容や院生が発表した論文などを基に,どのような研究が行われているかを自分なりに整理しました.
そこで,自分の興味がある分野の研究についてより深く調査し,それがどのような手法で行われているのか,どういったメンバー構成で行われているのか等を伺いました.
②研究室での生活について
コアタイムや輪講の頻度,普段の修士の学生の滞在時間などを伺いました.
これらの質問により,研究室としての忙しさがある程度把握できると思います.
ただし,最近はリモート中心である場合も多いので注意が必要です.
また,私が志望していた研究室では,他の研究室と比べて博士課程の学生の数がかなり多いようだったので,そのあたりの事情についても伺いました.
③自分のことについて
学生からの質問が一段落すると,逆に先生方から質問されます.
自分が卒業研究でどういったことを研究していて,それが修士で志望する研究にどのように繋がるのかについてロジカルに説明できるように準備しておきました.
また,所属している研究室と志望する研究室の分野が近い場合は,何かしらの形でつながっている場合が多いです.
そのため,予め卒研の指導教員の先生に志望先の教員と繋がりがあるかどうかを確かめて情報を仕込んでおくと話が弾むかもしれません.
最後に研究室訪問の必要性について個人的な意見を書いておこうと思います.
稀に「研究室訪問の日程は組んでもらったものの,何を聞いたらよいのかわかりません.」といったような質問をされることがあります.
そういった状況であれば,研究室訪問をする意味はありません.
何か目的があり,それを果たすために研究室訪問をするのが本来の形であるはずなのですが,これでは目的と手段が逆転しています.
研究室訪問は,教授だけでなく,他の指導教員や学生など,様々な人を一定時間拘束することになりますので,明確な目的をもって,失礼なく行うことが必要です.
研究室訪問を有効に活用すれば,疑問を解決することができたり,志望理由書が書きやすくなったりとメリットは沢山あります.
私の場合は,HPに公表される前に今年度の院試情報を教えていただくこともできました.
「自分はなぜ研究室訪問をするのか」ということを明確にしてから先生方に連絡してみてください.